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Sunday 20 February 2011

トリノの夜は満月だった(2011/2/18)

目が覚めると、青空が覗いていた。今日はトリノ滞在最終日。ローマ近くのViterbo という街からの友達も会いにきてくれるということで、今日はトリノ市内観光の日だ。私はトリノ二回目、彼は初めてということで、地図を広げて「如何にも旅行者」という姿で街を練り歩いた。しかも2人とも一眼レフを構えているのだから、言うことなしだ(w)
話すことに夢中で、入ったらエジプト博物館もあまり覚えておらず、次の目的地までも道を間違え放題。それでもいい被写体がたくさんあっていい写真がたくさん撮れた。夕暮れを見届けた頃、滞在先の友達から連絡が入り合流。ポー川に辿り着く頃には日もとっぷり暮れて、まん丸な満月が街の灯を吸収したかのように、闇夜を照らしていた。
その後の夕食も話に花が咲く。こうして、トリノの最後の夜は更けていった…

再会。そして君が代。(16/2/2011)

再会。そして君が代。(16/2/2011)
倫敦を発つ日は、晴れ間がのぞいていた。これならトリノも、と思いきや、ミラノのマルペンサにつく頃は大粒の雨。どうも私がLondonから連れてきてしまったらしい。
トリノに向かうバスに乗ること二時間、少し遅れてやってきた友達は、息を切らせて登場した。「みんな親切すぎて道に迷ったよ!」と。
久しぶりの彼女は、ここ最近いろいろと忙しかったらしく、少し痩せていた。でも、いつもの笑顔で迎えてくれた。何ヶ月ぶりだろうか。でもその空間を感じさせなかった。
その夜はまた別の人達との再会。去年の秋にボランティアで東京をガイドした、トリノの合唱団「coro di Gerla」の人達との再会だった。彼らの合唱の練習があるからゼヒ遊びにいらっしゃい、と。入ったら、黒板には「Welcome Naomi!」と書かれた文字。しかも可愛い絵付き。
そしてその後、もっと驚かされることが。
数曲歌うこと一時間、突然聴き覚えのある言葉が…
「君が代」だった。しかも、男女混声四部合唱。まさかイタリアの地で聴くことになるとは。しかも、その後、アカペラで皆の前で一人で歌うことになったことも「驚き」だったことは言うまでもない。
最近何度も書くようだが、人との縁とは、意外なところから繋がり続いていくもの。そしてそれを継続させる為には、いつでも自分がオープンでアンテナを広げないと続かないこともあるのだ。